モノクロの景色

Aki-hito2006-06-10


通常は一週間の終りを実感する土曜日の夜ではあるけれど、今週は日曜日の休みの日が不動産系イベントと重なった為に明日は急遽休日出勤することに。

なので水曜日に待つ休息の日まではまだまだ長く、本日が中間地点の一日。

色々とこなす事だらけだけれど、覚える事ばかりで大変な反面、知る事ばかりで毎日が楽しい。

仕事面の話で言えば、最近は工事現場で様々な事を体験・発見する現場実習と平行してプランニングなるものを行っている。

プランニングとは何かを簡単に説明すると、家の設計提案書であり、間取りや外装造園等が記されている平面図の事で、住宅営業はこの平面図を元にお客様にプレゼンテーションを行います。

家の詳細な設計図面は勿論設計課の職員が書き起こすのだけど、その一歩手前にお客様の希望を聞き取り、ある程度の家の間取りや設備を書き込んだ図面がプランと呼ばれるもの。

つい最近までは会社で用意したプランニングをトレースする作業を行っていたのだけど、最近はある程度の条件を出された上で自由にプランを描く練習を行う日々。

勿論、単純にお客様の要望を取り入れるだけではなく、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積)や、容積率(敷地面積に対する延床面積)等の建築上の制限に関する法律を考慮しなければならないし、その土地がどのような形状でどのような用途制限があるか、どのような周辺環境・位置環境であるか等、多くの条件を考慮しながら図面を書かなければならない。

また、条件に合うからといってありふれたプランではお客様は満足しないので、そのプランがどのようなイメージで、どういったセールスポイントがあるものなのかを明確にしたものでなければいけないので、敷地上の全てをトータルにデザインする事が本当に難しい。

だから最近は自社商品、他社商品を問わずに自分が良いと思えるデザインを見つけたら忘れないように書き留め、プランニングに取り入れるようにしている。

今はそういった模倣ばかりだけれど、模倣から最高のオリジナルが創造出来る様になれれば良いなと思う、The BeatlesからOASISが生まれたように、Rideからスピッツが生まれたように。

モノクロの景色の中から自分が描き出す世界が、実際に形になった時は代え難い何かを得られるように思う。

誰かの夢を形にして残す事が出来る仕事、誰かの幸せを作り上げる事が出来る仕事、誇りを持ってその仕事が行えるように、今はやれる事をやれる以上にやるだけ。

以上、最近の仕事と仕事に対する独り言。