The Davinci Code

Aki-hito2006-06-04


今日は休日ということもあり、午前中は勉強時間に費やし、午後からは久しぶりの映画鑑賞の時間。

本日の作品は映画は現時点で今年一番の注目作と言われている『ダ・ヴィンチ・コード』。

以前より書籍で話題となっていたけれど、自分自身は原作を読まずに映画に臨むことに。

内容についてはこれから鑑賞される方もいらっしゃるでしょうから伏せておきますが、感想としては純粋に満足しましたし楽しめました。

物語も歴史的事実に基づき構成されているのである程度無理なく状況が読み取れ、更に作者のキリスト教に対する解釈が加えられ練りこまれた物語が展開されているので興味深い物語に仕上がっていたように思う。

個人的には劇中の鍵の一つである「マグダラのマリア」に対する歴史的解釈に以前より興味を持っていたので、その点に関しては作品としてではなくキリスト教解釈について新たな視点が得られとても満足。

また、物語が二転三転し、表の裏の裏の裏…というように様々な情報が錯綜する展開はスリリングで目が離せなかったよ。

映像作品としても、歴史的事実を振り返るような場面ではCGが上手に取り入れられ、サスペンス映画の雰囲気を過剰な演出によって損ねることなく纏めあげられていて、物語だけでなく作品としての纏まりを感じた。

自分としては遠藤周作の著書『イエスの生涯』のような近代聖書学的解釈を取り込んだ後に鑑賞するとより多くの視点から物語を解釈することができるので、更に楽しめるのではないかと思ってみたり。

不満点としては映画の時間制限の為もあってか、物語に深く関わってくる人物の回想シーンなどが省略されている点があること。(原作ではしっかりと描写されているそうです。)

そういった点については今後原作を読むことで保管していこうとは思うけれど。

結果として前評判に恥じないクオリティーを持った作品ですし、原作を読まずとも充分に楽しむことができる作品なので、ミステリー&サスペンス作品が好きだという方は、鑑賞しておいて損はないように思います。